昔から 人は、壁や器、布や紙にもようを描いてきました。そこには、さまざまな意味や願いがこめられていたといいます。うまれたばかりの赤子を守るもよう、穏やかな暮らしが続くようにという祈りのもよう、 邪を祓うもよう・・・そんな想いや祈りがこもったもようを わたしも染め込めたい、そんなことをおもいながら制作しています。想いや祈りが、かたちとしてあらわすことで、人と人とのあいだに、その人自身の心の中に、「道」がひらけますよう、そして、いのち響きますよう。そんなことを日々願ってやみません。 ひとつひとつの魂がふるえるような祈りや行いが 大きな環となりますよう 型絵染とは型絵染(かたえぞめ)とは、文様や絵柄を彫った型紙を用いて、布に防染糊を置き、染めつけた後、水洗いで糊を落とし、絵柄を染め出す技法です。イロハナの型絵染では、染料は藍錠(インド藍の生葉を発酵・沈殿させてできた顔料)と、ベンガラ(土からとれる成分「酸化鉄」でできた染料)を使用、他、天然染料を使用しています。